LAKE SHUMARINAI

朱鞠内湖ネイティブトラウトの旅

刻一刻と美しく表情を変える
朱鞠内湖のドラマチックな時間。
たとえ釣れなくともよい。
ここに立つだけで価値がある。

釣り人もキャンパーも
誰をも虜にする朱鞠内湖。

時間は朝4時。昨日の夜、レークハウスのバーでレアなアイリッシュ・ウイスキーをしこたま飲んだのだが、それ以上に今日という日が楽しみで眠れなかった。自分に舌打ちしながら、欠伸を噛み殺して釣り具をバンから降ろしていく。

北海道でも一、二を争うほどに美しい朝焼けまで、まだ少し時間がある。周辺の山々に冠雪を拝むこの季節は、イトウ釣りのハイシーズン。

「今日のポイントは早朝は北大島、午後はブトカマにしてみますか」と、嬉しそうに言うガイドに導かれ、うっすらと湖面に浮かぶ渡船へと乗り込む。

その場所がもつ神秘性は
普段眠る感性を呼び起こす。

澄んだ空気と色のない薄明るい闇。朱鞠内湖の神秘性に感性が研ぎ澄まされ、船の下の気配を全身で感じ取ろうと目をつむる。

すると魂だけが湖の中に潜り込んだ。さあ、今日はどんな1日になるだろう。いま、この湖の上に立てていることに感謝してポイントへと向かった。

刻一刻と美しく表情を変える
朱鞠内湖のドラマチックな時間。
たとえ釣れなくともよい。
ここに立つだけで価値がある。

ito

『イトウ』釣り人にとって、いつか出会いたいと願う存在。

4万年も前から姿を変えない魚、「イトウ」。時には2メートルにもなると言われ、15年の歳月をかけ、メーターサイズの大きさとなる。朱鞠内湖に訪れる釣り人が「いつか出会いたい」と願う憧れのその存在は、堂々とした風貌でとても美しく、出会った人は忘れられなくなると言われる。朱鞠内湖フィヨルドと呼ばれる無限のポイントで、日本屈指のネイティブトラウトに挑む。

ito-visual

無限のフィッシングポイントを持つ朱鞠内湖。フィヨルドのように切り込んだ地形に島々が点在し、四季折々の表情を見せる。北海道でも指折りの美しさを誇る人工湖は、オールシーズンでレジャーが楽しめる。春から秋には広大な敷地のキャンプ場でゆっくりとした時間を過ごし、イトウ、アメマス、サクラマスを釣る。極寒の冬は真っ白な湖の上に色とりどりのテントが並び、ワカサギ釣りを楽しむ。プライベートガイドツアーなども充実している。

ガイド:NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター 中野 信之
テキスト:(株)Dkdo 黒井 理恵
撮影:seijikazui
企画・運営:DOHOKUEXPLORE

syumari-logo

NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター

雄大な自然の残る朱鞠内湖畔で、イトウの保護活動や宿泊施設&レストラン『レークハウスしゅまりない』を運営。レークハウスに夕食付きで宿泊するゲストには、ダッチオーブン料理をメインに地元の食材を生かした料理を用意している。

北海道雨竜郡幌加内町字朱鞠内
TEL:0165-38-2029
http://syumari.com

Scroll Top