INTERVIEW OF GUIDE

自然に囲まれ地に足をつけて暮らし、
さらなる魅力を開拓し続ける。
道北のアウトドアシーンを牽引する
フィールドガイドから見えること。

Tsuji Ryota

A+ Trade Specialist, THE CHIEF DIRECTOR OF NIKUNO-TOYO

株式会社東洋肉店

代表 東澤 壮晃

名寄市にある1928年創業の食肉専門店。代表取締役。同社が運営する「ジンギスカンWeb」はネット通販およびリアル店舗にて数々の賞を受賞。日本における羊肉小売販売のリーディングカンパニー。豪州産羊肉を知り尽くしたスペシャリストであると同時に、豪州ワインも専門で取り扱い「A+認定トレードスペシャリスト」としても活躍中。楽しい食を提供するために、肉やワインに限らずさまざまな食材を掛け合わせていくフードディレクターでもある。

株式会社東洋肉店

北海道名寄市西1条南6丁目22-2
TEL:01654-3-5511

www.29notoyo.co.jp

上質な地元の食材とちょっとの酒、
焚き火とランタンがあれば役者がそろう。

 仔羊のヒレ、骨付き背肉、腰肉のロースト。大きめのウッドボードに乗った3種の肉が出てくると、すべての会話が途切れて、雄叫びのようなうなり声が響いた。あたりはすでに暗闇で、焚き火のゆらぎだけが肉の赤身と香ばしい焼き目を艶やかに照らしている。アウトドアでもっとも大変で、責任重大で、楽しくて、クリエイティブで、遊べるのは「食」なのかもしれない。 

 
 今回の旅のフードディレクター兼シェフは、北海道名寄市で東洋肉店を営む東澤壮晃さん。日本で9人しかいない羊肉のプロフェッショナル「ラムバサダー」の一人でもある。「外で食べる良さって、なによりも開放感。自然の中で食べるっていう開放感はもちろんだけど、強い火力であぶろうがパーンとはじけさせようが、おいしければすべてよし、っていう自由さが楽しい。

 
 その日の出来事やそこにいる人、会話、全部ひっくるめて、おいしい思い出になるんですよね」。食材は現地で調達して、どう調理してやろうかと悩むのが醍醐味。魚、きのこ、山菜、野菜、肉、チーズ・・・。せっかくなら、BBQ=焼肉だけでなく、いろんな食材や調理方法や組み合わせにチャレンジしてみるのがおもしろい。

背景にある自然をスパイスに、
ほのかな灯りで楽しむ非日常的な料理を。

 いい食材と焚き火と酒がそろっていれば、ほとんどの料理は失敗しない。調味料も調理器具もできるだけ少なく。塩だけで何品つくる?とっておきのソースをどのメニューに展開していく?なければないほど楽しく、頭の中で味を描きながら調理を始めると、それだけでワクワクしてくる。

 
「ぼくが提供しているのは、肉ではなくて『楽しさ』なんですよね。どうしたらおいしいか、楽しいか。日ごろからいろんな食材や調味料を見て知っておくというのが楽しいBBQのキーかもしれませんね。知っておくと事前に調達方法を調べられますから、現地での料理の幅も広がります。」

 更けていく夜と肉とチーズ、と来たら、そこにはワインとウイスキー。味はもちろん、風景に合うジャケットの酒を選ぶ、という遊び方を東澤さんがこっそり教えてくれた。そう、アウトドアディナーの一番のスパイスは、周りにある自然だ。食べているものと自然とが掛け合うような時間が作れたら、次回から「シェフ」と呼ばれるだろう。

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